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【コスト削減48手】(牧野直哉)。調達購買部門がコスト削減に取り組む場合の一般的な手法を示し解説しました。今回は48種類の手法を扱っています。コスト削減とはあらゆる方法によって実現可能です。

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コスト削減は、非常に難しいともいわれます。コスト削減はなぜ難しいのか。その答えは、コスト削減成果の測定方法にあります。コスト削減を実現する方法も重要です。しかし、せっかく実現したコスト削減を、数値として確定させるための取り組みも同じくらい重要です。ここで質問です。皆様のご勤務先では、コスト削減の基準となる数値はどのように決定されるでしょうか。 こんな例を考えてみます。サプライヤーから10万円の見積書を提示されました。過去の類似品購入実績や、コストテーブルといったツールを活用して、サプライヤーと交渉をおこなった結果、発注金額を9万円で決定しました。この発注金額と見積金額の差である1万円は、コスト削減に該当するでしょうか。 担当したバイヤーからすれば、ツールを活用して価格査定をおこない、サプライヤーの担当者と交渉して引き出した金額なので、コスト削減と主張したいところです。しかし、これはバイヤーの費やした時間や、努力とは別の次元で決定されます。社内では元々どのくらいの金額で購入できると見積もっていたか。これを、企業内では「予算」として設定しています。私はこの「予算」の設定がもっとも難しいと感じています。 あまりにも達成の簡単な予算であれば、設定者のお手盛りになってしまいます。最近では「お手盛り」なんてケースは少ないかもしれません。逆に、購入可能な金額を大きく表示できるケースなど、価格競争の激化する今日では、ほとんどありません。もっとも簡単で妥当性のある「予算」とは、継続的に購入するアイテムであれば、前回の購入実績です。企業によっては、前会計期、前年度の購入実績を採用するケースが多いでしょう。しかし、例えばそういった前回の購入実績から、根拠なく大きなコスト削減が獲得できた場合はどのように考えるべきでしょう。それは、前回の決定金額に、なんらかの問題があったと考えるべきです。もちろん、意図せずにそのような成果を得られるケースもあるでしょう。しかし、そのような場合は、獲得した成果の大きさによる喜びよりも、前回の価格決定に、どのような問題があったのかを考えるべきです。コスト削減が難しいほどに、これまでの購買でおこなった取り組みの妥当性が確保される、そのように考えるべきです。それほどに、コスト削減の取り組みは困難なのです。 今回「コスト削減48手」として、調達購買部門で働くバイヤーがコスト削減に取り組む場合の一般的な手法を示し解説しました。今回は48種類の手法を扱っています。コスト削減とはあらゆる方法によって実現可能です。したがって、この48手に限らず、調達購買部門で働きながらさまざまな方法を活用して、コスト削減のチャンスを虎視眈々と狙っていただきたいと心から願っています。 調達購買部門で実践されるコスト削減で、忘れてはならないポイントが1点あります。それは、調達購買部門だけで、バイヤーだけの働きによって実現できるコスト削減は、限られる、あるいはほとんど無いとの現実です。調達購買部門にコスト削減が期待されつつも応えられなかったのです。調達購買部門の地位が低められてきた本当の原因もここにあります。関連部門からは、調達購買部門の独自の働きによって、関連部門の関与なくコスト削減が可能だと思っています。しかしこれは大きな間違いです。極論を申し上げれば、調達購買部門におけるコスト削減の取り組みは、コスト削減実現者としてよりも、基礎的な条件整備や、アイデアの提示、あるいは進行管理的な側面が強くなります。これは、調達購買部門で購入する仕様や数量が決定できないといった、社内ルールで定められた業務プロセスによるものです。したがって、そういった現実をまず調達購買部門のメンバーが受け入れて、コスト削減に取り組む必要があるのです。 今回の「コスト削減48手」で提示した手法とは、これまで世に出された調達購買本にも同じような内容が記載されています。しかし、これまでの文献と異なる点は、コスト削減実現に際して調達購買部門、社内関連部門、サプライヤー3つの役割分担を明らかにしている部分です。役割分担を明らかにした上で、調達購買部門としてバイヤーがおこなうべき内容を明記しました。 私は、バイヤーが取り組むコスト削減の重要性は、じつは減少していると考えています。しかし、その減少は、コスト削減の重要性が減ったのではなく、コスト削減以外にも、対処しなければならない業務が増えたために表われた相対的な事象です。かえって、グローバル化にともなった新興国企業との価格競争の激化など、コスト削減の必要性は高まっている部分もあるのです。そして、社内外からコスト削減の主役は調達購買部門であるとの認識に大きな変化はありません。調達購買部門を取り巻く環境の変化は、コスト削減と同様に、取り組むべき課題を次々と生み出しています。そして、コスト削減は「やって当たり前」といった社内認識がいまだ健在です。調達購買部門としては、コスト削減活動もままならないのに、次々と難題を抱えるにいたっています。したがって、調達購買部門ではこれまで以上に効率的にコスト削減へ取り組み、成果をあげ、社内に示さなければなりません。そのためには、 ① 現状を的確に掌握し ② もっとも効果的な解決策を採用し ③ サプライヤーと社内関連部門の協力を仰ぎ ④ コスト削減を実現へと導く 必要があります。本書は「②もっとも効果的な解決策を採用し」の部分で活用してほしいと願って作成しました。このコンテンツは、次の内容と、エクセルファイルが含まれています。 1. コスト削減48手 使用方法 (1) コスト削減48手とは何か? (2) コスト削減48手 参照方法 (3) コスト削減48手 活用方法 (図解入門ビジネス 最新調達・購買の基本とコスト削減がよーくわかる本) から抜粋掲載 2. 付録 (1) コストテーブル論~ほんとうの調達・購買・資材理論掲載記事から (2) コスト分析に偏ったバイヤーの限界~ほんとうの調達・購買・資材理論掲載記事から

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